経済学部附属アジア経済社会研究センター (CESSA) は、独立行政法人経済産業研究所(RIETI) との共同研究プロジェクトとして、産業別実質実効為替レート (Industry-specific Real Effective Exchange Rate: I-REER) のデータベース構築を進めています。
このデータベースの最大の特徴は、月次と日次の実効為替レートを名目と実質の両方で産業別に構築・公開している点にあります。現在、アジア9か国を含む世界25か国の産業別名目・実質為替レートを公表しています。同データは経済産業研究所のホームページからダウンロードすることができます。
(http://www.rieti.go.jp/users/eeri/)
産業別実質実効為替レートの構築は、佐藤清隆(横浜国立大学)、清水順子(学習院大学)、シュレスタ・ナゲンドラ(横浜国立大学)、章 沙娟(中央大学)が担当しています。
産業別実質実効為替レートを輸出競争力の問題に応用した研究として、以下の2つの論文をご覧ください。
Sato, Kiyotaka, Junko Shimizu, Nagendra Shrestha and Shajuan Zhang, 2013. “Industry-specific Real Effective Exchange Rates and Export Price Competitiveness: The Cases of Japan, China and Korea,” Asian Economic Policy Review, 8(2), pp.298-321.
Sato, Kiyotaka, Junko Shimizu, Nagendra Shrestha, Shajuan Zhang, 2020. “New Empirical Assessment of Export Price Competitiveness: Industry-specific Real Effective Exchange Rates in Asia,” North American Journal of Economics and Finance, 54 (November), 101262.